おひたしばなし
専> 地場の葉ものが増えてくる時期ですね。今回は「おひたし」についてお聞きします。わりと手軽にできる一品、という印象ですが。
ス> 葉ものなら、どんな種類のものでもできますし、(野菜の)量がたくさん食べられるのもいいですね。
専> 熱湯で茹でて、冷水で締めるということですよね。水を絞って切って食べる、と。
ス> 茹でる時に塩を入れるのを忘れないでください。これで葉の色が鮮やかに仕上がります。
ミ> 茹で時間ですが、この前テレビで「ほうれん草は7秒で上げる」と言ってました。
「ほうれん草」
専> 色が変わったらすぐ上げる、ということでしょうか。
ミ> 茹ですぎると栄養が損なわれるそうで。食感も悪くなりますよね。秒数にあまりこだわることはないと思いますが、さっとでいいんです。
マ> 葉ものでも時期によっては、こわっぽい(固い)ものもあります。地場産の春の出始めのものならまず大丈夫ですが。地場の葉ものの売り場で商品を見て「柔らかそう」という言葉があがったら、ほめ言葉です。
専> しっかり見て食材を選べ、ということですね。
ス> 地場物なら「クレソン」「春菊」なんかも。漬物業者のH商店の奥さんが「春菊」と「みつば」を混ぜた「おひたし」が好きって言ってたのを覚えてます。
「春菊」
「みつば」
ミ> 香りの強いものでも「おひたし」にすると食べやすくなりますね。
ヤ> うちは母が野菜を作ってるものですから、収穫時期には必ず「おひたし」が食卓に並びます。採れすぎた時にもムダ無く早く食べきれるってことで。「青菜」「しろ菜」「キャベツ」「はくさい」など。
「しろ菜」
専> 「キャベツ」、「はくさい」もですか。
ヤ> おいしいですよ。おすすめします。芯のあたりは葉をむしらずに縦に半分に切って茹でて、さっぱりといただきます。
マ> 「ごまドレッシング」なんかが合いそうですね。
ヤ> 野菜がたくさん採れたときには同じ食材で二、三種類の「おひたし」が並びます。一番よく売れる(食べられる)のは、「しらす」と「かつお節」と「しょうゆ」で和えたものですね。あとは「和からし」と「しょうゆ」で和えたものも人気があります。
専> もう和えてあって、食べるだけにしてあるものですね。他に、こうするとおいしいっていう「おひたし」の食べ方はありますか?
マ> 一般的には、たっぷりの「かつお節」と「しょうゆ」をかけて。「マヨネーズ」と「しょうゆ」を混ぜたものもいけます。「ごまドレッシング」「青じそドレッシング」をかけてもおいしいですね。
ス> 「じゃこ」や「ぽん酢」をかけるのもいいです。ツナ缶を和えた一品も一般的ですね。
専> 控えめな味付けで、旬の野菜の味そのものを楽しみたいですね。ありがとうございました。
(おわり)
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